街頭募金 怪しい? その真偽について

募金をする側にも問題があるかと思いますが、募金活動に協力する際に気になることはそのお金がどう使用される予定なのか。

そもそも募金の目的は?と気になるところだと思います。

最近国連系の団体が寄付活動をしているところや犬猫保護のための募金、許可をとっているかどうかわからない東南アジア系の人が協力してくださいと紙を見せてくる系の募金など、増えている気がします。

 

~ちゃんを助ける会みたいな個人のものを除き、一番有効な見分け方は団体のことを調べることかと思います。逆にいうと募金をする側もこうした検索に対応していないといけないと思います。

検索するとまともな団体の場合大抵、決算書・理事会のメンバーや、募金の使途が記述されているはずです。そうでなければ、ほぼ詐欺かそれに類するものと判断してよいと思います。

 

そもそも募金の使い道をちゃんと決めることって簡単なことだと思いますか?

困っている人がいるんだから簡単だろと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

 

特定の人に消耗品を買ってあげた場合、それ以外の人は不公平だと怒ることになります。それを避けるために大勢の人に消耗品を買ってあげた場合、無料で手に入ってしまうわけですから、その商品を買う人がいなくなり、消耗品を売っている人は大打撃をこうむります。じゃあ現地の小売店から買い上げるようにすれば?となると今度は品切れや価格つり上げが起こり、物流全体をコントロールしなければなりません。

じゃあ、消耗品ではなく、公共物を作ってあげようとなると、はじめは感謝されます。しかし、そのメンテナンスはだれがやるのでしょうか?継続的な支援を得るために募金活動をやり続けますか?そもそもメンテナンスをするために現地の人を訓練するとなると、その人の給料は誰が払い続けるのでしょうか?

 

募金活動で継続的な活動も難しく・公平な配分も難しいことから、適当な資金・組織力を持った集団でない限り活動ができません。「赤十字社に全額寄付します」・「お金を~の目的に使います」と使途を明確にする場合か、ある程度活動を継続的にやっている公益財団法人や認定NGO以外の寄付活動に協力する必要はあまりないというのが現実的なところかと思います。

 

最近は募金で数百円を集めるのではなく、マンスリープログラムとして月~円とサブスク感覚で契約するタイプが増えています。こうした動きは支援金の使途を考える上で、継続的に~円のお金が使用できると計画を立てることができるので、支援計画を立てて、ニーズをしっかりと調査し、本当に必要なものやことを支援するのにお金を拠出することにつながることが背景にあるかと考えられます。

(一次的に)〇〇万円あつまりました!にあまり意味がないことが理解できるかと思います。

 

国連系の~協会も募金の主な目的は広報にあるとみてよいと思います。~協会の募金のお金の8割くらいはその~協会の運営金に使われるとみてよいでしょう。そもそも募金で集まるお金は大した額ではありません。ただ、UNICEFやUNHCRと聞いて、どんな活動をしているかざっくりと想像できるのは日本に~協会がいてその活動を広報しているところが大きいです。日本政府がよく知らない団体に〇億円寄付しました、と言われるよりUNICEFに〇億円寄付したと言われる方がイメージ沸きますよね。

~協会の一番の力はそうした承認や協力的な気持ちをその国の人に植え付けるところにあるのかなと個人的に思います。

 

ちなみにマンスリー契約をすることで嬉しいことが寄付をする側にもあり、募金とは違い、ちゃんとした団体(公益財団法人等)に寄付をする場合、寄付金控除というものがあり、これによる節税も可能です。税金分を特定の団体の活動に寄付することができるので、よくわからないものに使用される国税に収めるのと比較し、どちらが良いか考えてみるのも手かと思います。