Haze(ヘイズ/煙霧)問題について
東南アジアのHaze問題が年々悪化しているようです
■Hazeとは?
インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島での野焼きや焼き畑、森林火災のために発生した煙が、周辺地域に飛散する現象。
中国の黄砂のように、この煙が周辺国のマレーシアやシンガポールにも飛散し、現在視界不良を含め、各種の健康被害を誘発させている。
インドネシア政府はインドネシアの地方政府(軍との癒着もあり、伝統的に中央政府に対して従属的な関係にはない)に対して、こうしたHazeを発生させる行為の規制を求めており、焼き畑の目的は土地開発(油椰子プランテーション等)であるため、そうした地域からの調達や地域への投資をする企業に対する規制も導入している。
燃えている土地の特徴として、地盤が泥炭層と言われるものであり、土地(土)自体が木くずや生物の死骸でできていることから、木が燃えるだけではなく、土壌全体が燃えるため、消しても消しても地域全体が燃えているという状況が続いてしまう。
近年は環境問題として取り上げられることも多いですが、、
インドネシア国内で栄えている地域はジャカルタを中心とするジャワ島であり、それ以外の地方では未だ多くの人がそれほど豊かではない生活を送っている状態です。そんな中、地主として土地を持っている住民がいれば、今まで以上の金銭的な収入を得るために、土地を焼き畑で整備し、油やしのようなプランテーションを作りたいと思うのは当然ではないでしょうか。
環境破壊をするなというより、そうした地域の住民の生活水準や雇用水準を上げるための選択が必要になってきているように思います。